患者選択における注意点
投与禁忌・慎重に投与すべき患者
投与禁忌
以下の方へのアラバの投与は禁忌であるため他の治療法を検討する。
| 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 |
| 妊婦、妊娠している可能性のある女性又は授乳中の女性 |
| 慢性肝疾患のある患者 |
| 活動性結核の患者 |
慎重に投与すべき患者
以下の方に対しては患者の状態を十分観察した上で投与の可否を判断する。
| 貧血、白血球減少症、血小板減少症を伴う患者、骨髄機能低下患者、骨髄抑制の起こりやすい患者 |
| 肝疾患の既往歴のある患者 |
| 肝毒性、血液毒性又は免疫抑制作用を有する薬剤を最近まで投与されていたか、又は現在投与中の患者 |
| 腎機能障害患者 |
| 重症感染症又は重症免疫不全(AIDS等)の患者 |
| 間質性肺炎、肺線維症等の肺障害、日和見感染による肺炎又はそれらの既往歴のある患者 |
| 結核の既感染者(特に結核の既往歴のある患者及び胸部X線検査上結核治癒所見のある患者) |
| B型肝炎ウィルスキャリアの患者または既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体又はHBs抗体陽性) |
| C型肝炎ウィルスキャリアの患者 |
詳細はアラバ錠 添付文書 9.特定の背景を有する患者に関する注意の項参照
結核の既往歴を有する場合または結核感染が疑われる場合
- 結核の診療経験がある医師に相談する。
- 以下のいずれかの患者には、原則として抗結核薬の投与をした上で本剤を投与する。
- 胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者
- 結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者
- インターフェロン-γ遊離試験やツベルクリン反応検査等の検査により、既感染が強く疑われる患者
- 結核患者との濃厚接触歴を有する患者
- 活動性の結核が確認された場合は本剤を投与しないこと。
詳細はアラバ錠添付文書8.重要な基本的注意 8.4項参照
患者さんへの説明
患者さんへの処方にあたっては、以下の内容を必ずご説明ください。
用法及び用量の厳守
100mg錠と20mg錠(あるいは10mg錠)の2種類の錠剤を同時に服用しないでください。
初期投与量としてローディングドーズ(100mg/日×3回)を用いる場合は、服用開始日から100mg錠1錠を1日1回指示された日数(3日以内)服用し、100mg錠をのみ終わってから20mg錠(あるいは10mg錠)1錠を1日1回続けて服用してください。
量や種類を間違えて服用したときは、すぐに医師に連絡してください。
服用中の妊娠について
服用中に妊娠する(させる)と胎児に悪影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠する可能性のある女性は服用中及び、服用後安全な妊娠が可能になるまでの期間(投与終了から2年)、男性の場合には服用中は避妊してください。
服用中に妊娠が分かった場合は、すぐに医師に連絡してください。
妊娠する可能性のある女性がお薬をやめてから2年以内に妊娠を希望する場合は、別の薬(コレスチラミン)を服用して本剤の成分を体外へ排泄させる必要があります。
詳細はアラバ錠添付文書 95.1.1薬物除去法の項参照
副作用について
服用中に咳(から咳、持続する咳等)、持続する痰、発熱、呼吸困難、発疹、皮膚のかゆみ、口内炎、全身がだるい、黄疸等、いつもと違う症状が現れた場合は服用を中止し、次の来院日を待たずにすぐ医師に連絡してください。
肝臓への副作用が現れやすくなるので、服用中の飲酒は避けてください。
副作用をできるだけ早く発見し対処するため、定期的に検査する必要があります。
詳細はアラバ錠 添付文書 8.重要な基本的注意及び 11.1重大な副作用の項参照
薬剤の管理
作用が強いお薬ですので、誤って他の人が服用することがないよう、厳重に保管してください。
のみ残したお薬はすべて廃棄してください。
その他注意を要する患者
以下に該当する患者さんに対しては注意してご使用ください。
| ワルファリンを服用中の患者 | 18歳未満の患者 |
| コレスチラミン*1、薬用炭を服用中の患者 | 高齢者*3 |
| 免疫抑制剤を服用中の患者 | 生ワクチン接種を希望する患者 |
| 抗リウマチ剤(DMARD)を服用中の患者 | アルコールを摂取する患者 |
| リファンピシンを服用中の患者*2 |
*1 コレスチラミンは「アラバの活性代謝物の体内からの除去」の他に、「高コレステロール血症」の適応がある。
*2 外国人健康成人を対象に行った併用試験(単回経口投与)において、A771726のCmaxが上昇したとの報告がある。
*3 臨床試験における高齢者(65歳以上)と非高齢者(65歳未満)別の解析
国内用量反応性試験及び長期投与試験におけるACR20反応率は、高齢者群に比べ非高齢者群の方が高かったが、海外第Ⅲ相臨床試験でのACR20反応率、X線像のラーセンスコア及びシャープトータルスコアによる臨床効果に両群間の差異は認められなかった。
また、全有害事象の発現頻度は国内、海外とも、高齢者群で高かった。
